門の封印と呑んべえの番人ウェッヘ

報告書番号:2011-12-08

デスキャリアーの気絶攻撃の調査1

ジャンクメタル団のプランパーから依頼されていたデスキャリアー一体の討伐。それ事態は先日の内に達成しており、後はこの事をプランパーに伝えるだけなのだが、デスキャリアーの放つ行動不能攻撃(どうやらあれは気絶攻撃らしい)についてもう少し調べてみたいと思って今回も戦いを挑んでみることにした。この特技の謎を解くことは後々の探索でも役に立つ筈だと思うのだ。

E7に到着すると他の冒険者の姿は見られない。デスキャリアーの特技を調べるため何度も戦うことになるだろうから都合の良いことだった。
調べてみたいのはあの特技の発動動作と、効果を盾で防ぐことができるかどうかだ。
棍棒を構え戦いを挑む。既に何度か倒しているのでもうほとんど不安はない。
デスキャリアーの動きに注意しながら戦っていると、例の片腕の構えを見せた。やはりあの気絶攻撃はこの動作の後に発動するらしい。
咄嗟に盾を構え、気絶攻撃に備える。そして、どうやら盾で効果を防ぐことができるようだ。
しかし一度の結果だけで結論を出すのは早すぎるだろう。せめて10回は試したい。何か見落としている可能性だってあることだし。
再びデスキャリアーが構えを見せるが、そのとき私は棍棒の追撃に入っていた。
しまった! すぐに盾で防ごうとしたが間に合わず気絶状態に陥ってしまった。
動けない私にデスキャリアーは容赦なく攻撃を浴びせてくる。
気絶が解除されると同時に距離を取ってヒールで回復をおこなう。
私の攻撃動作に隙が多いせいで防ぐべきタイミングが取り辛い。
今度こそはタイミングを合わせようと意識を集中するが、またもや気絶攻撃を受けてしまった。
難しいな・・・・・・。この時の私にはまだこんなことを考える余裕があったのだ、目の前の処刑者からただならぬ気配を感じるまでは!
大斧を構え、今にも斬撃が振り下ろされる、その瞬間に私の行動不能が解除された。
すぐにヒールの詠唱に入る。そして私のヒール発動とデスキャリアーの振り下ろしがほぼ同時に起こった。
ヒールの癒しの効果が全身を包む。どうやら間に合ったようだ。体が熱くなっていくのを感じる。
だがなぜだろう? この燃えるような熱さは。それに私の視界からデスキャリアーが消えていた。
代わりに目の前には壁が広がっている。この壁はどこから来たのか? いやそんなことよりもやけに熱い。下腹部から燃えるような熱さを感じる。
私は下腹部から湧き出てくるような熱さを抑えようと手を伸ばしたところでそれに気付いた。 ああああああああああああああ!!
なんという恐ろしい光景なのだろう。
私は自分では決して見ることのできない、自らの半身の部位を見つめている。
急にさっきまでの熱さが冷たさに変わっていく。
なぜあの時ヒールではなく、盾で防ごうとしなかったのか・・・・・・。
ああ、寒い。
壁だと思っていた天井を見つめながら、私の体からは赤い熱と共に意識も流れていった・・・・・・。

クエスト:邪悪な魔法使い

ジャンクメタル団の団長、プランパーにデスキャリアー討伐の報告を終えると証書を受け取った。
後はこれをマイティードッグに渡すだけだが、その前にいくつか片付けておきたい依頼があったので先にそちらへ向かうことにした。

一つは冒険者ギルドからの依頼にあった邪悪な魔法使い"マジシャン"の討伐任務だ。
現段階の探索ではマジシャンが活動しているエリアは一つしか見当たらなく、行き方も少々わかり辛い。場所自体は地図のI3にある小部屋なのだが、ここはロフトになっていて本来設置されているであろう梯子や階段は見つけることが出来なかった。ここへ行くにはH2(I2だったかもしれない)にある階段を進んでいく。すると対岸に通路が見えるので、走って跳び移らなければならない。飛び移ることが出来ればこの通路はマジシャンのいる小部屋まで通じている。

小部屋まで来ると、見る者を魅了するような美しく妖しい光を放つ財宝が目に入るだろう。しかし決して近付いてはならない。それは人の欲望を喰らって生きる魔物だ。
この魔物(グリードイーターと言う)に気付かれないようにするため、部屋に入らずに部屋の中にいるマジシャンをおびき出さなければならない。そこで私は部屋手前の通路で待機し、マジシャンの方からこちらを見つけてくれるのを待つことにした。
マジシャンに気付いてもらい戦闘態勢に持ち込んでからも少々面倒なことがある。マジシャンはこちらと一定の距離を保とうとするのかなかなか近付いてこないのだ。
奥まで引き込もうと後退してもこちらの考えを見抜いているのかやはり近付いてこない。
こちらがまごついていると向こうは離れたところから炎の魔法を放ってくる。炎は直線に進むだけだが、その方向は術者が詠唱を終えた直後に決まるので詠唱時の射線上から避けたからといって油断してはならない。
結局、私の取った方法はマジシャンに捕捉されたらその場から動かずじっとしていることだった。
詠唱が始まったら回避行動を取り、それ以外は向こうから近付いてくるまで盾でガードをしていた(盾を構えることに意味があるのかどうかは全くわからない)。すると部屋から出て通路に入ったところでうろつくことが多くなった。通路とはいえ距離的には小部屋の中にいるのと大して変わらないのではないかといった位置だ。
グリードイーターが気にはなったが意を決して近付くことにした。
どうやら通路であればぎりぎりグリードイーターには気付かれないのかもしれない(この件に関しては何の保証もできない)。
ともかく無事にマジシャンの討伐任務を終えた私はこの場を去ることにした。もう一つの頼まれごと、門の封印を解いてもらうために、門の番人ウェッヘに酒を届けに向かった。

封印を解いて〜ドゥム・スピーロウ・スペイロウの出現

ウェッヘ「お、酒を持ってきたか。こいつぁ上等な酒じゃないか。 いいぜ、いいぜ、通りな!」
ウェッヘに酒を届けると門の封印を解いてもらった。これからは好きに通らせてもらえるようだ。
さて、このまま先に進むこともできるのだが私の鞄は探索中に手に入れた未鑑定品やらでいっぱいだ。マイティードッグに証書を渡さなくてはならないし一度街まで戻ることにした。

宿に着くといつもの部屋を借りる。私のような経験の浅い冒険者に格安で提供されている部屋があって、大変助かっている。
報告書をまとめているとなにやら外が騒がしい。
気になった私は外に出てみると"ドゥム・スピーロウ・スペイロウ"という謎の空間が出現したという通達が冒険者ギルドより発せられたとのことだった。
未開の迷宮という言葉を聞いて好奇心(どうも私はノームにしては信仰心よりも好奇心の方が強いらしいのだ)を抑えられなくなった私は報告書をまとめるのも後回しにして早速調べに向かうことにした。同時にマイティードッグに証書を渡すのも忘れていたのだが、それを思い出すのはしばらく後の話になる。


報告書では分けて記載しているが、時系列順では次の報告書は"ドゥム・スピーロウ・スペイロウ"の探索記録となる。
迷宮の地図は足跡を繋げて作るものだ。これを読んでいるあなたが、私の体験と同じように探索の記録を追いたいのであれば報告書番号:2011-12-09から読むことをおすすめする。

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