スケープゴートとの戦い

報告書番号:2011-12-11

スケープゴートとの戦い

ドゥム・スピーロウ・スペイロウの探索に夢中になっていてすっかり忘れていた証書も、無事マイティードッグに届け終わった。
これでもう残す用事はスケープゴートの討伐任務だけになる。
先行していた王国の調査団と合流すると現状を尋ねた。
部隊の指揮官は冒険者に良い印象を持っていないようだったが、軍人らしく任務には忠実なようで詳細を説明してくれた。真面目な性格なのかもしれない。

水晶玉の仕掛けも無事に作動させ、いよいよ決戦場へと入る。
決戦場の広間にはディスコゾンビというアンデッドモンスターが四体見える。
実はこの時点で私は討伐対象となっている魔物の名前を失念していてこのアンデッドモンスターがそうだと思っていた。
しかしそれが間違いだとわかったのはすぐだった。背中に重たい一撃を受けたことによって。

振り向くとデスキャリアーそっくりの大斧を構えた処刑者の姿がそこにあった。
一撃の重さから判断するに、もしデスキャリアーと同じく気絶攻撃を備えていたら、気絶中に私の身体は無惨にも引き裂かれてしまうだろう。
まずは足の遅いゾンビの群れからスケープゴートだけを引き離し、一撃離脱戦法で戦う。
常に相手をターゲットしているとこちらの動きが鈍くなってしまう。
やや足の速いスケープゴートから受けなくても良い一撃を受けてしまうことが多いのでターゲットを外し、自分の感覚で攻撃を当てていく。
戦いながら段々と相手の動きも読めるようになっていた。少なくとも逃げに徹していればダメージを受けることはほぼない。
そしてやはり例の気絶攻撃の構えをこのスケープゴートも見せた(よく覚えていないけれど気絶してしまったと思う。運よく死ぬことは免れたけれど)。
苦手意識が蘇り、これでますます安易に近付くわけにいかなくなった。しかし決戦場には時間制限が設けられているはずなのでのんびりともしていられない・・・・・・。

感覚での攻撃に慣れていないこともあって、戦い方を変えてみる。
隙ができたと思ったときに接近しつつターゲットし一撃か二撃を与えて即座にターゲット解除し後退する方法を試す。
更にスケープゴートの戦闘方法も見極められるようになってきた。
スケープゴートには特技が気絶の他に二つあって、一つはダメージは低いがこちらの移動速度を低下させる特技でこれを受けたらターゲットを外し効果が切れるまで逃げ回るのが良いと思う。
もう一つは妨害不可能の溜め攻撃で、斧を上段に構えて振り下ろす技だ。このダメージは相当大きいのだが、これが攻めるにしろ守るにしろ一番のチャンスとなる。
HPが減っていたら距離を大目にとってヒールで回復を、十分であるなら相手の背後に回り攻撃を与える。
ノームのプリーストならこの間に最低四撃は加えられると思う。
気をつけたいのはこの溜め攻撃は範囲が広いようで攻撃する角度によってはダメージを負ってしまう。
一撃離脱戦法が苦手な者は、慣れるまでスケープゴートの周りを囲むにようにしてこのスキルを誘発させて、その間に攻撃するといった方法が良いのかもしれない。
戦いには慣れてきたが、もう一つの不安材料、制限時間が気になってしまう。
そのため被弾覚悟で攻撃に出て行き、苦難の末スケープゴート討伐を完了した。

しかし決戦場が開放される気配はない・・・・・・。
ああ、そうか。私は振り返るとアンデットの群れが近付いて来るのを確認する。
アンデッドの攻撃はそこまで強くはないので力押しで殴りかかる。相手は毒のような攻撃も持っているようだが回復する時間が惜しいので気にせず回復はヒールだけに留める。もう、いつ決戦場の外に出されてもおかしくないと思うし・・・・・・。

どうにか決戦場から退場させられることなくアンデッドの群れも討伐したところで何者かの気配に気付いた。
漆黒のドレスをまとった美しいヒューマン(一瞬エルフかと思ったほど)の女性の姿がそこにあった。
しかし向こうは私のことなど眼中にないらしく、何やら呟いて去っていった。(そういえば街の噂話になっていたのは彼女のことではないだろうか?)
ともかくこれで魔法局からの依頼は完了した。
明日一日は、ゆっくりと宿で休むことにしよう。

宝物殿予定地の蛙の魔物

宝物殿予定地の探索の役に立つかはわからないが、下水方面を探索中に蛙のような魔物と出会ったことを追記しておく。
「〜のような」といったのは姿をはっきりと見ていないからだ。
門番ウェッヘ方面からH6の通路へ進んでいると何者かに狙われた気配がした。最初はその先にいるビートルか何かが近くまで来ていたのかと思ったがそうではないらしく、振り返るとカリグラーゼ下水道に棲息しているヒュージフロッグのような蛙の魔物が火炎装置の罠に引っかかってこちらまで来れずに悶えていた。
哀れにもその魔物は私へ攻撃することも出来ずに燃え尽きてしまった。ほんの数秒の出来事なので魔物のはっきりとした姿も確認できず、おかげで名前も照合できないでいる。 スケープゴート討伐後にもう一度確認しにいってみたが姿はなかった。カリグラーゼ下水道のスクルージビートルと同じ類なのかもしれない。
もしあなたが宝物殿予定地を探索中、その方面であるはずのない魔物の気配を感じたら、辺りに注意してほしい。ひょっとしたらそれは幸運の蛙なのかもしれない。

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