チケットを探して

報告書番号:2011-12-31

蠢くブラッドサッカー

ブラッドサッカーと戦っているとあることに気付いた。部屋の中央には近づかないようにしているので例の側溝付近での事なのだが、相変わらず私の周囲をぶんぶんと飛び回るこの巨大蛾が勢い余って側溝の中に突っ込んでいったのだ。すると不気味な声を上げて一瞬にして死んでしまった。どうやらこの側溝に溜まった強い猛毒水はこの貯水区画に巣食っている魔物にも効果があるらしい。出来ることならもっと早く知りたかったけれど。

ひとまず貯水区画へ入ってすぐの広間になっている部分の探索は終了した。調査団から話を聞くと、この広間は害虫の産卵場などと呼ばれているらしい。その広間からは通路が二つ伸びていて一つはガーディアンズゲートが道を塞いでいる。入場チケットが必要だと言われたけれどこの先に舞台劇場でもあるのだろうか? ・・・・・・慣れていない冗談はともかく、私はもう一つの通路を用心深く進むことにした。

通路はやがてもう一つの広間へと繋がっていた。しかしその入り口周辺にはブラッドサッカーが少なくとも3匹は見える。2匹の時点で恐らく危険だろう。動き回る相手との戦いは戦闘時間が長引くことを意味している。それはつまりディバインアーマーの効果時間内に倒すことが出来ないだろうということ。ヒールの詠唱も邪魔されるだろうし。
私は後ろをちらりと見る。ベノムビートルが一匹物陰に潜んでいる。ある程度下がると挟み撃ちにされてしまうだろう。慎重に、1匹ずつブラッドサッカーを引っ張ってこなくては・・・・・・!
じりじり。
ブラッドサッカーが一匹だけこちらへ近づいた時を狙って前へ進む。
嫌な羽音が聞こえてきた。しかし、羽音の数はあきらかに1匹だけのものではなく、2匹、いや3匹も向かってきていた! しまった! 私は子供の頃の癖でつい階段を一段飛ばしで進んでしまったのだろうか!?
気色の悪い巨大蛾が私の頭上から飛び掛ってくる!
私は邪悪なモノを振り払うように棍棒で叩き落そうとするが空しく空を切るだけだった。
私の顔におぞましい蛾の群れが覆いかぶさってくる・・・・・・。

ブゥゥゥウン・・・・・・。ブゥゥゥウン・・・・・・。
耳元で羽音が続いている。頭がどうにかなってしまうかもしれない。

しかし気が付くとあの気色の悪い羽音が聞こえなくなっていた。誰かが助けてくれたのだろうか?

・・・・・・どうやら違うようだ。
それを教えてくれたのは壁の両脇から優しい眼差しを向ける私の新しい友人達だった。

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