暁の試練の達成

報告書番号:2012-01-06

再び暁の試練へと挑んだ。今度はしっかりと装備も修理してきたししばらくは持ちこたえてくれるはず。いざとなればドルクさんから支給された高級修理道具を使って武器を直そう。この道具があれば、なんでもドワーフ顔負けに修繕できるのだとか。

ここの亡者達は恐ろしく強いけれど、もうすっかり慣れてしまった私は一対一であれば倒すのに大して時間はかからない。持っていたメイスが1本壊れた(メイス+4とメイスの2本を持っている)ところで赤い欠片が必要分集まった。やはりここも5個の欠片が必要だった。

決戦場では、タキシムという身体の大きなゾンビと一対一で戦う必要がある。攻撃力も持久力も耐久力もかなり高い相手だが行動に関しては外の亡者たちと同様に鈍い。結局高級修理道具を使うことになってしまったが、殴って下がって殴って下がっての繰り返しで倒すことができた。

試練の主から、達成の証として暁のメイスを受け取る。レジェンド級の武具を手に取るのは初めてだ(ちょっと禍々しくて私の好みではないけれど)。これで私も一人前の冒険者になれただろうか。攻撃力も未鍛錬の時点で今使っているメイス+4と同じだ。これは鍛錬をすれば・・・・・・。期待に胸が高まる。私は駆け足で鍛冶屋のバルバスタンさんの所へ向かった。

「無茶を言わんでください。レジェンド級のものはドワーフの手にだって余りますよ」

がっかりした顔をしていたのかバルバスタンさんが申し訳なさげに励ましてくれた。
「なら逆に考えるのはどうです? メイス+4と同じ強さのものが手に入ったんですから。ほら、お嬢さんのその腰にかけているメイス+4を私にあずけて。こう、カンカンってね。鍛錬しちまえば結果的にメイス+4より強い武器が手に入ることになるでしょう?(まあ、たまに失敗するんですけどね)」

「そう言われるとそんな気がしてきました。それじゃあこれを鍛錬してください」
私はそう言って腰のメイスをバルバスタンさんに手渡す。

「・・・・・・」
「・・・・・・」

しばらく二人の間に沈黙が続く。メイスを手渡したのだがバルバスタンさんの反応がない。
バルバスタンさんの表情に変化がないので心配になって声をかけてみる。

「あ、あの・・・・・・」
「メイスだけ手渡されても困りますよ。鍛錬石も買ってくれなきゃ」

うっかりしていた。そうだ、鍛錬には別途鍛錬石が必要なのだ。

「ごめんなさい。それじゃあ・・・・・・。武器鍛錬石Lv1を一つください」
「え? 武器鍛錬石Lv1を一つだけですか? それはちょっと運任せになってしまうなぁ」
「え! そ、それなら二つお願いします」
「はいよ! 武器鍛錬石Lv1を二つですね。4,000Gになります。いいですね、成功率が(ちょっとだけ)上がりますよ」

私はお金を払い、これで改めて武器が強化されることになる。
バルバスタンさんは私のメイスと鍛錬石を手にカウンターの奥へ入っていく。いよいよ鍛錬に入るのだ。鍛冶屋特有の槌の音がここまで聞こえてくると・・・・・・。

「あちゃあ」

あちゃー? 何やら不安な声を発した後でバルバスタンさんが戻ってくる。

「バルバスタンさん、今”あちゃー”って・・・・・・。気合をいれる掛け声か何かですよね?」
「馬鹿言わんでください。どこの世界に気合を入れるために”あちゃあ”なんていう鍛冶師がいるんですか。ご想像の通り、失敗したんですよ」

バルバスタンさんの手元から目の前に置かれたその物体を見て再度落胆することになった。そして、この話には別に落ちはない。

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