友好的(?)な犯罪者

報告書番号:2012-03-15

狼の理

守護者の像で復活をとげた瞬間に他の冒険者から声をかけられた。ウォッチマンを共に倒そうということらしいけれど一瞬悩んでしまった。ソロに拘っていたわけではないのだけれど・・・・・・。でも、あの強敵に足止めされている冒険者もきっと多いのだろう。冒険者の全てが私のような性格というわけでもないだろうし、そう考えるとこの状況もアヴルール神様の導きとして受け入れることにした。

再び闇天使の像までたどりつくとそこに待っていたのは驚くことに茜色の冒険者(犯罪者)だった。用心していつでも剣を抜けるようにする。けれど私の死亡から復活まで見ていたわけだからルートをする気もないようだし、それに見方を変えるとそれまで私の死体を守ってくれていたとも取れる。悪い相手ではないのかもしれない。

話を聞いてみると彼の仲間とウォッチマンを倒すのが目的らしい。レベルも私より上だったことから私がいなくとも何とかなりそうではあったけれど一度「はい」と言った以上、断り辛いものもあり共に挑んでみることにした。 にせん・・・・・・さん、びゃく? 私の前言は数分で撤回されることとなった。
せっかく誘ってくれたのに申し訳ないけれど実力さが開きすぎていたので途中で退場してしまった。彼らもそれを快く受け入れてくれた。それにしても驚いた。ヒューマンの男性にしか見えなかったけれどドワーフだったなんて。

その後は彼らから色々な犯罪の手口を教わることとなった。それはまさに動物世界における捕食者と被食者の関係に似ていた。彼ら狼の狩猟方法、それについては追々語っていくとしよう。またこれまで私がほとんど犯罪者と出会うことがなかったのは、犯罪者の多くは寺院以降の迷宮を猟場としているかららしい。今後犯罪者と戦っていくのならば対人について知っておかねばならない。実戦を持ってそれを彼らから教わることとなった。そして――。 私は自分の実力のなさを死という代価を持って知ることとなってしまった。それも、彼らの最も得意とする奇襲ではなく、正々堂々の一騎討ちの結果で。どうやら今後は魔物だけでなく、彼らと戦う術も身に着けなくてはならないだろう。狼を狩ることが出来るのは同じ狩人だけなのだから。

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