町での不穏なひととき(忘却の寺院探索中)

報告書番号:2012-03-16

赤き師

それにしても対人についての知識や戦い方のあれこれを、まさか犯罪者達から教わることになるとは思ってもみなかった。 彼らとは次に迷宮内で出合ったときに敵同士になるのか、そうでないのかはわからない。ただ一つわかっている事はいずれ必ず出会うであろうこと。相手の肉体に得物を突き立て刻み込むブラックリストという名の強い握手をしたのだから。

町に戻ると早速彼らから教わったことを実行する。彼らは2種類の音を目と耳で聞き分けるのだ。私が古城の旋律を聞いているとき、彼らは獲物の声や足音、あらゆる音を聴いている。正直今の私ではそこまでのことはできそうにない(それに寺院の旋律は好みだし)のでもう一つ、目で聞き分ける方から試して見ようと思った。しかしこれでも十分難しい。でも慣れの問題かもしれないし楽観的に考えることにした。

白昼の戦い

最近、英雄の集う広場に犯罪者が現れ露店を襲う事件が増えていると聞くけれど、まさかこんな白昼に堂々とやってくるなんて! 私は剣を抜き犯罪者に斬りかかった。けれど! 私の攻撃はまるで効いていなかった。カリグラーゼ下水道のゾンビのほうがまだ気合の入った攻撃をしている。くっ、私はゾンビ以下だとでも言うのか!

なんということなのだろう。スラム・・・・・・もう一つの名を闇を受け入れた者達の路地と呼ばれている区画にはこんな恐ろしい手合いで溢れているというのだろうか。しかもこの強さで自らを貧弱な一般人だなんて・・・・・・。

駄目だ。相手と私では実戦経験に差がありすぎる。それに相手の武器は短刀のように見えた。

短刀でこの威力?! 短刀の利点はその素早い攻撃速度にあり、欠点は威力の低さにあるはずなのに。くっ、こんなのって・・・・・・。

ああああああああ! とうとう私は犯罪者になす術もなく切り刻まれてしまった。私が熟練の犯罪者を前にしてゾンビほどの価値しかないことを思い知らされた時点で逃げるべきだったのだ。それを選ばなかったばっかりに私の体に流れる赤い液体を白日の下に晒すことになってしまった・・・・・・。

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