忘却の寺院のマッピング その1

報告書番号:2012-03-27

この記録を読む冒険者へ

これは私が旧地下水路、地下1階の探索中の外伝に当たる。

この報告書には、忘却の寺院最終地点までの情報が記載されている。
あなたは封を切って情報を得てもいいし、このまま棚に戻してもいい。

《測量局》第二歩兵中隊

「測量局?」

私はドルクさんの言葉をオウム返しに答えていた。
忘却の寺院からはとてもではないけれどソロでマッピングをすることが難しくなっていた。そこでドルクさんに何か良い方法がないか尋ねてみたのだが……。その答えが先ほどの私の発言に繋がる。

《測量局》第二歩兵中隊。紆余曲折あって、そこの隊長を任されることになった。簡単に言うと迷宮に入って地図を作る。それはつまり迷宮内の魔物を対処可能でなければならない。貴族でもない私が軍の隊長なんて大丈夫なのだろうかと尋ねると、何でもこの測量局というのは軍隊の指揮命令系統からは外れているらしい。詳しい話はよくわからない。なんでも有力な貴族が後押ししているとかなんとか……。(ひょっとしてその貴族というのはカートさんでは!)

しかし蓋をあけてみたらこの第二歩兵中隊というのは「隊」というのは名ばかりで人員は隊長(大尉)である私と私の補佐をする副官(中尉)の二人だけという有様だった。おまけに給金がでるものだとばかり思っていたら、支給されるのは拡声の筒のみだ。一応、測量局に籍を置いている間はディメント褒章の恩恵を受けられるので悪くはないのだけれど、これでどうやってマッピングをすればいいのか。

副官には「隊長が金貨を稼いで、それで傭兵を雇いマッピングを進めてください」と言われた。支給された拡声の筒があれば傭兵を集めるのも簡単ですよ、とも。

なんてことだろう。でも、言われてみるとそんな気がしてきた。よし、これからがんばって傭兵を集めるぞ!

副官「隊長、われわれの第二歩兵中隊という名称ですが、もし何か隊長に案があれば独自の名称を名付けて頂いても構いませんよ。名前によっては兵の士気も上がるかもしれません。たとえばですが、隊長の着ている黒い衣装から取って黒騎士中隊とか」

勝手に名前をつけてしまっても良いものなのだろうか? ……といってもすぐには思いつかない。これは良い案が浮かんだときでいいかな。

第一次、忘却の寺院遠征

拡声の筒の募集を聞いて集まってくれた冒険者たち。パーティーはFIG(私)、THI、MAG2という4人の構成。それにしても初めて拡声の筒を使ったけれど緊張するものだな。何より人が集まってくれなかったらマイゾークさんに頼んだ大量の料理を一人で食べなくてはならないところだった。 彼らはマッピングだけでなく私のお腹にとっても救世主となった。

忘却の寺院にて……。

彼ら傭兵たちのおかげでマッピングは順調に進んでいった。基本的に戦闘は彼らに任せて私はマッピングに専念する。そして時には状況を見つつ私も戦闘に参加する。 そしてこれが今回の第一次忘却の寺院遠征でのマッピングの成果になる。
彼ら傭兵たちに報酬を支払い解散となった。ご協力ありがとう。

さて、地上1層目が中途半端なのは場所によっては4人パーティーでもマッピングを行うのが難しかったためだ。けれど一番難しいと思っていた紫色のODを放つスライムの魔物が複数いる小部屋、あの場所をマッピングできたのは大きい。最大の難関を初戦で突破できたのは嬉しいな。あとは4人ならば簡単にマッピングが進むと思っていたけれど意外とそうでもないことも判明した。つまり作戦を考える余地がたくさんあるということだ。それは私にとって食後に食べる甘菓子と同じくらい魅力的なものだ。

あとは私がパーティー戦の経験が全くといっていい程ないのも問題だったかもしれない。基本的な立ち回り方をはじめ、どの職業がどのようなスキルを使えるのかといった事以前に自分のクラスであるFIGのことすら半分以上わかっていないのだ。

マッピングを完遂するために何から手をつけようか、忘却の寺院攻略中のパーティーに参加してパーティー戦や職業について勉強するのも良いし、あと事前にどの地点がマッピングの壁になるか調べておく必要もあるだろう。まさか一度攻略した忘却の寺院でここまで色々と作戦を考えるなんて……。ふふ、私の頭のこの角がルンルン鼻歌を歌いそうなほど楽しくてしょうがない。

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