夢幻の試練場、探索 その3(セメタリー撤退作戦)

報告書番号:2012-04-22

セメタリーと帰還の呪文

前回の探索では恐ろしい目にあった。まさかセメタリーに転移した瞬間に魔物からの強打を受けるところから始まるなんて。正しくセメタリー、門を開けたら5秒で墓場か。けれど今の私には用意がある。心の準備という名の用意が。

転送されて目の前に広がった景色が明らかに普通でなかったら即座に帰還の呪文を唱えよう。考える前に帰還の呪文、息を吸うように帰還の呪文だ。これならセメタリーに飛ばされてもすぐに逃げ帰れるはず。

危うく地雷で吹き飛ばされるところだったけれど転送後すぐに帰還の呪文を使えば死なずに調査もできそうだった。帰還の呪文は一度使うと再使用に時間がかかるので数日をかけて捧げ物の必要最低限の数を調べてきた。

その結果、不熟の試練では。

・不熟の日輪(3個)
・不熟の赤月(3個)
・不熟の天(4個)

各部屋で以上の捧げ物が必要だということがわかった。てっきり2、3、4と必要数が上がっていくものだと予想していたのだけれど違ったようだ。けれどこの必要数というのもこの調査では不十分だというのがすぐにわかることになった。それは不熟の天の試練で4つの欠片を捧げ町へ戻ろうとしたときだった。

え! どういうこと?! 転送された先は暗闇の中爆音響くセメタリーだった。私は何が起きたのかわからなかった。先日は4個の捧げ物で通過できたはずなのに! しかし私は考えるのはすぐに止めた。帰還の呪文はもう使っているので急いでこの部屋から出る転送装置を探さなくては!

地雷と恐ろしい魔物たちに怯えながらも無事転送装置まで辿り着けた。けれど……。 闇夜? 闇夜の欠片を捧げろ? 持っていない。持っていないものを持ってくるようこと言わないでほしい! そうだ、欠片なんてこと言わずにこの部屋全体に広がっている闇夜を好きに使っていいから早く私をエントランスに戻して!!

きゃああああああっ。突然私は背中から斬りつけられた! 振り返ると巨大な雄牛の魔物が追いかけてきていたのだ。

私は選ばなくてはならなくなった。最悪の二択を。このまま雄牛の大斧で胴体を切断されるか、地雷原に飛び込み爆発で吹き飛ばされるか。……私はすぐにこの場から逃げ出した。私の一足は死ぬために向かっている。なんてひどい結末だろう。私の前途は暗い。

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