獄中にて…… 化け狸との戦い

報告書番号:2012-05-18

黄龍の神殿跡にて冒険者の皮をかぶった犯罪者から持ち物をルートしたのだけれど……。

こうなってしまうのも仕方のないことだった。
彼らは一応、一般的な冒険者を装って活動しているのだから。
大人しくこの牢獄で罪を償うとしよう。牢屋内の他の囚人や看守の話を聞いていると……。

誰かから声をかけられた。この声は。

以前のかくれんぼ大会の時に知り合った猫君と出会った。彼の名前が猫なのではなく、猫のように小さくすばしっこくて、どこにでも現れるから私が勝手に猫君と呼んでいるだけにすぎない。

彼も私と同じような罪状で犯罪者となったらしいのだけれど、より凶悪さを示す髑髏の刻印を押されてしまっていることから罪を償うまでは気の遠くなるような時間を必要としている。現にかれこれ40時間くらい経っているのに髑髏の刻印は消えていないらしい。

彼に事情を説明すると、今度は彼から牢屋のしきたりについて色々教わった。

加虐心旺盛な獄長には決して逆らってはいけないことや、

爆破による恐ろしい処刑方法などについて。

罪を償うまで牢屋にいようと思ったけれどこれでは先が不安だ。なんだか爆破されるか、究極加虐獄長に棒打ちされる未来しか見えない……。

ひどく恐ろしい出来事を想像していたその時だった。牢獄内に人の気配がした。その気配は、私や猫君とは何段階もレベルが違うような赤い気配を発していた。

これは、正真正銘の犯罪者だ!!
それも、私はこの犯罪者には見覚えがあった。

そうだ、この男は……!

その2へ続く

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