獄中にて…… 囚人と化け狸とメーテルと

報告書番号:2012-05-22

彼女の名はメーテル、断罪の女からの続き。

今日だけで3回目となるメーテルさんによる爆破処刑。魂状態では罪を償うことは出来ないので急いで牢屋内の幽霊に蘇生させてもらおうと思ったのだけれど。

思わず笑ってしまった。どうやらメーテルさんは自分で作動させた処刑装置に巻き込まれて同じように幽霊となったようだ。
私は今日さんざん爆破されたお返しに皮肉で返すことにした。

……。
失言だったかもしれない。蘇生したらすぐに謝らないといけない。なぜか、そんな気がする。

間違えた。メーテルさんだと思ったらドワーフの草爺だった。

今度こそ……。 けれど牢獄に木霊したのは無慈悲な回答だった。

ああ、私は今日何度爆破されるのだろうか……。
そんなことを覚悟したその時だった。メーテルさんの悲鳴が聞こえたその次の瞬間には地面に伏す彼女の姿が見えたのは。一体なにが?!

化け狸の犯罪者……! 脱獄してわざわざ外まで回ってきたというの?!

悪? メーテルさんが悪だというのだろうか。確かにメーテルさんはポークルに少々の欲念を抱いているのは確かだけれど……!
いや、今はそれどころではない。私たちは牢の中、正真正銘の犯罪者は獄の外で処刑装置に手をかけようとしている……。これらの符合が意味するものは!




くっ。犯罪者に処刑されるなんて……。
しかし彼も間が抜けていたらしくあの後しっかりと衛兵に連行されていた。

この後、化け狸はどこかへ去り、メーテルさんも正気を取り戻したらしくもう処刑装置に手をかけることはなかった。
何人か広場の皆が面会に来てくれて、この日は解散となった。

そしてノエルちゃんは別の場所へ、私と猫君は牢屋内で罪を償うことにした。
明日、目が覚めれば牢獄の悪夢ともお別れだろう。それを信じて、私は目を閉じる。

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