ソロFIG 地下2階ミッション中の出来事

報告書番号:2012-06-04

奈落へ

私は追われていた。2頭の獣人に。

狼の習性なのか。狼は獲物を執拗に追いかけ、走らせ疲れて弱ってきたところを狙って一気に止めを刺す狩猟者だと言われている。くっ、私はそう簡単に狩られたりなんて!

疲れる前にあの崖を跳び越えて向こう岸へ行く。そうすれば私を追いかけているシルバーパックは獲物を逃した狼のように遠吠えをすることしかできなくなる。向こう岸が見える。よし、ここを跳び越……。

私が崖を跳び越えようとしたその瞬間、私がそうしようとしていたようにシルバーパックが跳びかかって斬りつけてきたのだ。

いゃあああっ! 痛い! あまりの痛みに私は跳ぶのを忘れてそのまま崖から落下行動を取ってしまった。

ひゅーっと風切り音が聞こえる。深い……どこまで落ちていくのだろう。このままどこか別の世界に連れて行ってくれればいいのに。

ああ! あれは! 底の無い奈落に落ち続ける私の目にきらりと光る何かが見えた。あれは希望の光。この奈落から救い出してくれる輝きに違いない。

旧地下水路、探索の記録一覧へ戻る

報告書の先頭に戻る
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。