それはアヴルールの祝福か試練 カーリー戦 その31

報告書番号:2012-09-27

地下ドラグーン遺跡 贖罪の石版に刻まれた言葉

後悔と嘆き、そして報復によりて扉は開かれた。
心せよ、これより先は口伝にも上らぬ秘められし領域なり。

8月30日、夜九時まで

カーリーとの戦いも最後の夜だというのに私は……。

おちびから受け取ったアイゼンキュイラス◇△の鍛錬を行っていた。そしてなんとか目標としていた+4まで成功。
まだお金は100万G以上残っている。それなら。

時間ぎりぎりで無事に落札できたアイゼンキュイラス◇◇も鍛錬しよう……。

まったくもう!

……それなら仕方ない。アイゼンキュイラス+4◇△にキャンプHPジェムをはめていく。 これでビギナーズソード(キャンプHP回復量+40%)と合わせればマスターキャンプでの1回の回復量が204になる。6秒に1回回復するので、これはもっと時間とお金の余裕があればキャンプ時専用のキャンプHP回復量200%越えの装備を作ってMP回復をほぼ安全に行うということもできる。今回はもう、無理だけれど。

8月30日、夜十時まで

夜も遅くなって、日付が変わるまであと僅か……。

ふとノエルちゃんを見るとその頭に天使の輪が、ノエルちゃんが光天使さまだったなんて!

私は光天使さまの加護を受け、カーリーへ挑む。
なんでも光天使さまの能力で遠く離れた場所にいるみんなにも私の戦いを映像としてみせることができるらしい。

そんな中、赤いポークルちゃんから声援をかけられる。ありがとう、その声援を今度は勝利の歓声に変えてみせる!


さて、パーティーで決戦場へ入るわけだしノエルちゃんを含めてあと二人、一緒に入ることができる。誰か来ないだろうかと待っていたら副官、そしてメーテルさんがちょうど通りかかって――。 冒険者としての最後のパーティーが結成された。

8月30日、夜十一時まで

戦いは長引いていて、既に決戦場に挑んでから二戦か三戦目になっていた。ノエルちゃんはぎりぎりまで近付いてその古代魔法を使って私の戦いを映像として皆に届けていた。メーテルさんと副官の二人も入り口の壁に隠れたままその映像を見ているようだった。

私の方はアンダカを倒し終わり、今日何度めかのカーリーへ。時間的に考えても、防具の耐久度、残りのミドルヒールポーションの数から考えても、これが本当の意味で最後の戦いだろう。結局、最終的に私の戦い方は攻撃はアベンジ以外一切行わずにひたすらヒールで耐える戦い方に戻った。しかし本当にさっきから最後の最後で色々と思いついたり気付くのだけれど、このアベンジに頼る戦い方は欠点があった。それはカーリーの攻撃方法でこちらが与えられるダメージが大きく変わってしまうという点だった。特にこの最後の戦いはそれが顕著だった。カーリーの足蹴りや殴り攻撃は一撃は重たいけれど攻撃動作に隙が大きく、アベンジ中にこれらの攻撃が多かった場合、反撃時に与えるダメージが低くなってしまう。かと言って乱舞が多発されたらそれでいいのかというとそうでもなかったりする。

くっ。私はやりたくはなかったけれどアベンジ中だというのにバックステップでカーリーの間合いから離れてヒールを唱えた。……そう。乱舞は乱舞で連続で攻撃されるとこちらの回復が間に合わずに今みたいに一度カーリーと距離を取らなくてはならなくなるのだ。こういった場合でもアベンジのダメージは低くなってしまう。現に、カーリーが最初のジャンプをしたのはアベンジの四回目の反撃をしてからだった。

困ったな。カーリーを倒すための条件の一つはアベンジの反撃三回目以内にジャンプさせるといったものだったのに。こんなのじゃ勝てない……。しかしもう全力を出すしかない。フェイルライフを全て倒すと再び最初の立ち回りに戻った。ディバインアーマーとオーバーユーズのスーパーアーマー状態の間にアベンジを溜めて反撃して、マスターキャンプでMPを回復させるといった最初の立ち回りに。

そしてオーバーユーズの効果が終了すると共に次のオーバーユーズが発動できるようになる28秒前まで逃げ回るのだけど、この逃げ方がどうにも下手になったみたいだ。ところどころカーリーの攻撃を避けきれずに受けてしまう。原因はわかっている。残りのオーバーユーズのCTが気になるばかり、半分以上カーリーの方を見ていないためだ。しかしこれは仕方が無い。このことに関しては打開策は思いつきそうにないし……。

あれこれ考えているとカーリーは二度目のジャンプで姿を消す。しまった。これが何回目のアベンジでのジャンプだったか数え……。いや、もう最後だし意味のないこと。何回目のジャンプだろうと戦い抜くしかないのだ。

二度目のフェイルライフ戦も終えて、いよいよ後半戦。フェイルライフはあと二回……。

思えばカーリーはこれまで戦ってきたどの敵よりも違っていた。なんて言えばいいのか、上手く言えないけれど、始終主導権を相手に握られたまま戦わなくてはならないような。これまでの相手は戦い方の法則さえ作ってしまえばそれを繰り返しているだけで勝てたけれど。カーリーの場合はその戦い方の法則をジャンプによってし切り直し、そのあと産まれるフェイルライフによって強制的に戦い方を変えざるをえなくなり、そこから立て直すに苦労させられるのだ。

――そう、今みたいに。
来たぞ、この戦いで三度目のジャンプだ。

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